長島までの2時間ドライブの道中、田村さんは頭の中にある溢れんばかりの考えを言葉にして僕に伝えてくれた
「僕と同世代で活躍する料理人は、大体オーナーシェフか家庭を持っている。彼らが自由な働き方に挑戦しにくい環境にいるからこそ、独身の僕にとってはラッキーなんだ。今は集中して自分のやれることの幅を広げて、料理人の働き方を変えていきたい。」
料理人は結婚が早いと感じていたが、本当のようだった。自立心が強いのと、支えてくれる存在の必要性が他職業に比べて強いのかなと勝手に推測した
地方を視野にいれること
「将来的には、僕が生まれた三浦のように海の幸に囲まれた環境で週3回の営業で無理なくおもてなしするお店をやりたい。それまではレストランという箱を持たずに、47都道府県ある中で、例えば毎年移動しながら各地域で期間限定レストランを展開していく。箱を持ってしまうと固定費がかさむ上に、自分の料理も消耗品になり、尚且つ自由が効きずらくなってしまう。どうやっても収入に限度があるんだ。」
若輩者の僕が言うのも失礼だけど、地方にこそ料理人の生きる場があると感じている。都会の三分の一の固定費、新鮮な食材と生産者に囲まれた環境がある
あとは、集客の仕組みを作ることができれば、一回都市県内で活躍した料理人は、地方の方が色々な意味で充実すると思う
大都市圏内で活躍する(した)料理人と生産者のタッグは間違いなく双方の業界発展に繋がる。この一年半でそれを実感できた
生産者=料理人の関係性
田村さんには、石元淳平醸造の石元淳平さんやむじょかさばを生産する浜村修二さん、長元翼さんらと交流してもらった
特に、石元淳平醸造のCOCOROMISOは田村さんがブログに書いた後、SNSのページに350人を超える新規お客様のいいね!がついた
むじょかさばに関しても発信をしてくれる
僕がこれまでシェフツアーで意識していたことは、料理人=生産者の図式をつくること
間に第三者が入ると、本当の意味での双方の関係構築には繋がらないと感じていた。その第三者を見事にぶち破る生産者が、今後長島町を引っ張っていってくれると思っている(上から目線とかそういうのではなく、体感値として)
今回ご紹介した生産者と田村さんが、個人間でどんどんやりとりしていって、新しい取組みを進めていけば、僕の必要性もなくなると思っている(働き方考えよう。。)
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[…] Vol.2へつづく […]