地方の生産者と都市部の料理人 協働のカタチ Final

参加者の期待値

※主観的意見入ってます

参加者のイベントに対する期待値は料理・ドリンク軸サービス軸その他の価値軸で形成されると考えた。

グルメシーンの第一線で活躍する料理人がコラボして料理を提供するのだから、料理・ドリンク・サービスへの期待は相当高い。

くいかごに至っては、日頃から料理人と生産者が切磋琢磨して仕上げている料理が多かったため、それはそれは、感動的に美味しい。(試食できた!笑)

しかし、美食家にとって上記はレストランで求められる最低限の合格ラインとも考えられ、ものすごく大きな振れ幅は生まれにくいのではないか?とも考えられる。(だから長方形で表現した)

最低限の期待値 ≒ 美味しい料理×ドリンク×心地よいサービス

むしろ注目すべきはその他の価値と延長線上にある伸びしろだ。

ダイニングアウトがわかりやすい。

[非日常空間 × 地産地消(スタッフ・素材・食べ物)  × トップシェフ × トップサービスマン]

歴史的文化遺産などの通常あり得ない場所で、ハイエンド層に向けて突き抜けた美食体験を提供している。

ダイニングアウトの凄さは、その”伸びしろ”にあると僕は考える。

超一流の料理・ドリンク、サービスに対してある種の”慣れ”が生じているハイエンド層に対して、その”慣れ”を圧倒的に凌駕するその他の価値を提供しているからだ。

参加者の満足度は、この三点の総合で変化する。

くいかごの伸びしろ

では、くいかごでは、どこに注力するか?

感情移入&ワクワクだった。

参加者の感情に訴えかける。

そして、未知の体験をしてもらう。

それにはvol.2で書いた、信頼関係が不可欠だった。

それぞれが自分の役割を理解して、万全の準備をしてくること。

信頼の言語化・視覚化、そして未知の体験

くいかごで会場のボルテージが一気に上昇したのは、序盤にsio 鳥羽シェフとcocoromiso 石元淳平さんの2人が参加者の前に立ち、料理の説明を始めたときだ。

鳥羽シェフが石元淳平さんについて語り始めた。(二人の経緯はこちらから)

物語マーケティングが主流の昨今では、生産者の情報を話してからお客様に食べてもらうお店が多い。

しかし、それは耳だけで得る生産者の情報だ。(具体的には脳内イメージも入るが)

くいかごでは、本人達を目の前に立体的に視覚化された生産者情報を得ることができた。

その上、目の前にいる両者の会話を通じて、本人の口から発せられた相手への信頼や想いを言語化し、ライブ感とともに味わう

目に見えにくい信頼という情報が視覚化&言語化されたのだ。

さらに今回、橋本さんと横山さんの声かけで実現した鹿児島の蔵元のご協力。(お酒が飲めない方には鹿児島茶を提供)

大和桜酒造 若松徹幹さん、中村酒造場 中村慎弥さん、下堂薗 小山亮さんのプレゼンテーションが、参加者の期待値を大きく振り切った

従来のイメージを良い意味でぶち壊す新しいアプローチによって、参加者に未知の体験(ワクワク)をお届けしてくれた。

くいかごの価値は、間違いなくこの方達によって跳ね上がった。

「なぜ自分がこの場に呼ばれたのか、役割は何なのか考え、準備をしてくる」

「事前に会場の下見に来てたんだけど・・」

印象的だった中村さん、若松さんの言葉。ここにプロフェッショナルと信頼関係が表れていると感じた。

ヒトの記憶に残りやすいドキドキ、ワクワク、そして感情の変化。

結果的に、伸びしろはそれらを含んでいた。

協働のカタチ(benefit&profit)

ある文献では協働について

ひとりでおこなっていた思考に他者の視点が加わることでそのプロセスが発展し、やがては共有の想像を生み出す「協働のプロセス」ができ、さらに、協働する主体同士のかかわりのプロセスやその成果が両者にとって意義あるものとなることを意味している。

また別の資料では

「協働」の意味は〈同じ目的のために、力をあわせて働くこと〉です。したがって、「官民協働」は行政と民間が力を合わせて働くこと、「協働契約」はメーカーと原材料の生産者などが力を合わせて働く契約、と解釈されます。

「共同」でなく「協同」でもない。

「協働」にしたのは、生産者と料理人の双方が利益(benefit&profit)を上げることが大事だと考えたため。

くいかごは、協働のカタチとしては未完成であり、まだまだブースターに過ぎない。

しかし、着実に一歩前に進むことができた社会的に意味のあるイベントだった。

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